素人買いの知恵不足

一生に一度の大きな買い物です。専門家同士の取り引きは、素人が単独で交渉するのと、格段の違いがあります。家を新築する時、設備投資する時建築家を介在させる事に、早く気づかなければならないと思います。

建築家の最大の使命は「フリー・アンド・インディペンデンス」

建築家は、建築主から設計監理を直接委託されるものです。万一、施工業者から設計の仕事をもらっていたら、独立した立場で施工業者に対し、工事の監理監督などできるわけがありません。建築家は建築主の技術的な代行者として、設計監理費を報酬として受け取り、建築主の立場に立ち、しかも建築主に奉仕するために働くのです。そのため、身分は何時も自由で、建築主に対しても意見も言い、又施工業者に対しても独立した立場で指図し、仕事を進めています。
第三者として、常に正しいアドバイスを提供し、又社会的な立場に立って、建築が正しいあり方で完成するように懸命に努めるのが建築家です。

設計事務所のメリット

既製品より特別誂えの方が良い事は周知の通りです。洋服ならいざしらず、永く住まう住宅、多額な金額を投資して建てる事務所、工場、思案されて当然の事です。建設会社は、予算に合わせてくれるといいますが、よく「まけてもらった」と言う人がおられますが、これは値引きとしたのではなく建物のグレードを下げたに過ぎません。
したがって、完成した建物が、果たして金額に見合った内容のものかどうか不安が残ります。誰が見極められるでしょう、専門家同志でなければわからないことです。